一番ふるい妹との記憶
一番ふるい妹との記憶は、妹が生まれた日のことです。
歳がいくつか離れているため、妹が生まれた日、病院に赤ちゃんを見に行った記憶があります。
病室のベッドに腰かけている母。
新生児ベッドの中の妹。
生まれたての、赤っぽいしわしわの赤ちゃんを見て、カワイイと思いました。
次にふるい記憶は、自宅に帰ってきた赤ちゃんにミルクを飲ませようとしていたころです。
母が哺乳瓶を用意して、ほかのきょうだいと奪い合いながらミルクをあげようとしていました。
が、きょうだいで回し飲みして、結構な量のミルクを飲んでしまったような気がします(汗)
母に「本当に赤ちゃんに飲ませたの?」と聞かれ、「うん」と平然と嘘をついたわたし……(滝汗)
でも、「おかわりちょうだい!」と言ったような気もします(汗)
母は、もう一度ミルクをつくってくれて、それを今度はちゃんと母があげたような。
妹よ、ごめん……。
妹に障がいがあると知ったとき、わたしは 「ミルクを取ってしまったからだ……」 と罪悪感を抱いたことを覚えています。
妹は持病がなかったので、ごく普通に1歳すぎまで成長しました。
でも、お座りも遅く、歩き出すのはもっと遅かったそうです。
そのあたりから母も違和感をおぼえて、受診。
最初は肢体不自由との診断でしたが、三歳の頃に「知的障がい」だとはっきりしたそうです。
妹は結局、4歳か5歳の頃には、まずまず普通に歩けていました。
常に手は繋いでいて、支えてあげないとダメでしたが。
母の代わりに保育園までよくお迎えに行っていました。
車の通らない裏道を使っていたからこそ、可能でしたね。